- 3人のご関係性を教えて下さい -
【山岸】 私と山口さんは年も同じで、苗字にも同じ山の字があったりと共通点が多く、コラボイベントをやったり仲良くさせてもらっていました。中尾さんとは約4年前に僕がお世話になっている京都一の傳の秦社長に紹介してもらって、それ以来一緒に色々な食のお仕事をしています。若いけど誠実で実績がある人なので仲良くさせてもらっています。
【山口】山岸さんとは以前から仲が良く、饗宴を始める前に中尾さんを山岸さんに紹介してもらって、意気投合して今回一緒にはじめる運びとなりました。ご縁に感謝しています。
【山岸】山口さんと中尾さんは絶対に気が合うと思ったから良かった(笑)
【中尾】ありがとうございます。お二人とご一緒できる事が本当に嬉しいです。
山岸さんとは今までも一緒にお仕事させて頂いていて、食の仕事への真摯な向き合い方やお人柄を尊敬しています。
山口さんもシェフとしては勿論、若手の面倒見の良さや飲食業界における先進的な考え方、カリスマ性に憧れます。
若輩者ですが、私にできる事を頑張りたいと思っています。
【山岸】 私と山口さんは年も同じで、苗字にも同じ山の字があったりと共通点が多く、コラボイベントをやったり仲良くさせてもらっていました。中尾さんとは約4年前に僕がお世話になっている京都一の傳の秦社長に紹介してもらって、それ以来一緒に色々な食のお仕事をしています。若いけど誠実で実績がある人なので仲良くさせてもらっています。
【山口】山岸さんとは以前から仲が良く、饗宴を始める前に中尾さんを山岸さんに紹介してもらって、意気投合して今回一緒にはじめる運びとなりました。ご縁に感謝しています。
【山岸】山口さんと中尾さんは絶対に気が合うと思ったから良かった(笑)
【中尾】ありがとうございます。お二人とご一緒できる事が本当に嬉しいです。
山岸さんとは今までも一緒にお仕事させて頂いていて、食の仕事への真摯な向き合い方やお人柄を尊敬しています。
山口さんもシェフとしては勿論、若手の面倒見の良さや飲食業界における先進的な考え方、カリスマ性に憧れます。
若輩者ですが、私にできる事を頑張りたいと思っています。
- 饗宴とはどんなお店ですか? -
【山口】 饗宴は“大人の社交場”を目指しています。レストランであり、ワインバーとしての楽しんで頂ける場になれればと。山岸さんと僕の経験値は勿論、中尾さんたちの若い力も借りながら、伝統も大切にするけれど新しい。きっちりする所はきっちりして、けど遊び心も忘れない。そんな大人の社交場を作っていきたいと考えています。
【山岸】 良い素材、空間、接客、器など当たり前の事をしっかりやりながら、肩肘張らない、遊び心や温かみは忘れないお店にしたいと思います。楽しみです。
- レストランの面も、ワインバーの面もあるとの事ですが -
【山口】 今の所DINNER と、BAR の2部制営業をさせて頂く予定です。
DINNER にはおまかせ料理のみで提供します。
山岸さんと私、饗宴の金本料理長を中心に考案したお料理に、ソムリエセレクトのワインや日本酒のペアリング中心にお楽しみいただきます。21時30分からはBAR TIMEとしてワインとちょっとしたつまみや、1日の余韻を楽しむ食事の〆をお届けする予定です。私のお店や、山岸さんのお店をご利用いただいた後にもお立ち寄り頂けたら嬉しいです。
- 饗宴という店名はどんな想いを込めて決められたのですか? -
【山口】饗宴という言葉を辞書で調べると “酒食の席をもうけて客をもてなすこと”とあります。
またイタリア語では“Convivio”、一緒に住む、共存するという意味があり、プラトンの傑作 饗宴 「シンポシオン」の様に酒の席から論じて哲学や答えが導かれていく様なども面白いかなと。
【山岸】饗宴という言葉の響きがとても気に入っています。京都らしい奥ゆかしさもあり、祇園らしい厳かな感じもあるなと。
なんとなく“共演”に近い意味合いもあり、今回の山口さんや中尾さん達と一緒に作っていきたい世界感に近いものがあると感じています。
- お店の看板の饗宴の字は書道師範でもある山岸代表が自ら書かれたと伺いました。どんな想いを込めて書かれたのですか。-
【山岸】酒食の席でお客様やスタッフ達の楽しい感じが出る様に仕上げています。
字をゆっくり中心を歪めたりする事を意識しています。饗宴という字の持つ厳格さも残しながらも、どこか柔らかく優しい雰囲気が出ればと。饗宴という文字は画数や字のバランスがとても難しく、何度も何度も納得いくまで書き直して仕上げました。
この字に込めた想いの様に楽しいお店になっていければ本望です。
- “饗宴”という店名ですが、山岸さんのお話にもあった様に様々な方との“共演”の場としての構想もあるのですよね? -
【山口】京都の、そして日本の飲食業の未来を担う若手達と、僕たちの世代が共演できる場にしていきたいと考えています。コロナもあり、飲食業界全体でもネガティブなニュースが増えた事で飲食業やシェフに憧れる若手が益々減ってきた事を残念に思っています。10年後、20年後、若手が育たなければ日本そして京都の食文化は確実に衰退していきます。和と洋のジャンルを越えて、次の世代を担う若手が輝ける場所を作っていきたいという想いもこの饗宴では表現したいと思っています。
【山岸】うちのお店や、山口さんのお店もとてもありがたい事に予約がとれないと言われています。
ずっと長い間食事を楽しみにして来て下さるお客様に対して、期待以上のおもてなしをしようと思うと、富小路やま岸の中ではなかなか若手を主役にチャンスをあげる事が難しい。やま岸グループとして展開している事は私以外の若手にも活躍の場を作りたいという想いもあります。今回はやま岸とは違うブランドで、若手の中尾さん達との共演で、料理業界の未来を担う若手が輝ける場所を担いながら、違う食の楽しさを提供できる場所にしていきたいと考えています。
【山口】京都の、そして日本の飲食業の未来を担う若手達と、僕たちの世代が共演できる場にしていきたいと考えています。コロナもあり、飲食業界全体でもネガティブなニュースが増えた事で飲食業やシェフに憧れる若手が益々減ってきた事を残念に思っています。10年後、20年後、若手が育たなければ日本そして京都の食文化は確実に衰退していきます。和と洋のジャンルを越えて、次の世代を担う若手が輝ける場所を作っていきたいという想いもこの饗宴では表現したいと思っています。
【山岸】うちのお店や、山口さんのお店もとてもありがたい事に予約がとれないと言われています。
ずっと長い間食事を楽しみにして来て下さるお客様に対して、期待以上のおもてなしをしようと思うと、富小路やま岸の中ではなかなか若手を主役にチャンスをあげる事が難しい。やま岸グループとして展開している事は私以外の若手にも活躍の場を作りたいという想いもあります。今回はやま岸とは違うブランドで、若手の中尾さん達との共演で、料理業界の未来を担う若手が輝ける場所を担いながら、違う食の楽しさを提供できる場所にしていきたいと考えています。
- 若手の活躍の場というキーワードが出ましたが、中尾さんはこのあたりどうお考えですか。-
【中尾】お二人の考えがとても嬉しいです。
私は25歳で独立したので、もうすぐ7年目を迎えます。様々な人の助けのお陰でコロナも乗り越える事が出来たり、少し経験値も積む事ができたと思っていますが年齢的にはまだまだ若手だと思っています。
山口さん、山岸さんの想いと、若手の架け橋になれる様に精一杯頑張っていきたいと思います。
【山口】私達が持っている技術や経験を、中尾さん達世代の若い力と融合しながらお客様に饗宴をお届けし、良いお店作りをしていきたいと考えています。饗宴をご利用下さるお客様には一緒にその志を応援していただけると嬉しいです。
【山岸】若手との共演も楽しみですが、格好良い自慢のカウンターがあるので、料理人同士のコラボは勿論、器やアート、生産者さんなど様々なジャンルの方と食を通じて共演できたら楽しいですね
【山口】 同じ高い志を持つ方々と様々な共演を通じた饗宴も、この場所で体現していけたらと思います。
- 様々な意味が込められた饗宴、始まりのきっかけは何だったのですか? -
【中尾】私とこの場所(物件)の出会いから始まります。こちらの場所は以前ワインバーを運営されていて、そのオーナーである木場社長から「この店・場所で何か人に喜んで貰えるお店をやってくれないか。」とご相談を頂きました。私は関西の家系の育ちで、妻も祖母も京都出身でいつか京都でお店をやりたいと考えていたので嬉しかったです。ただ不安もありました。
- お店を引き継ぐにあたりどんな不安があったのですか? -
【中尾】お店を作る時はお客様も、従業員も、取引業者様も豊かになる場所を作りたいと思っています。祇園という歴史ある素晴らしい場所で、中途半端な気持ちでお引き受けする事は木場社長にも失礼ですし、お客様・働く従業員・取引業者様にも責任がとれません。挑戦はしてみたいけれど、私の力だけでは到底出来ない。そんな想いを山岸さん、山口さんに相談しました。
- 山岸さんは中尾さんに相談されてどんなお気持ちだったのですか? -
【山岸】単純に力になりたいと思いました。中尾さんとは4年前からの付き合いで、25歳で若くして独立して、31歳の若さで100名近い従業員を抱えていて、若手の中で圧倒的だと思っています。私以外の京都で一緒に仕事をしている方々からの信頼も厚いです。やま岸グループとしてまだまだ若手の育成や、働きやすい環境作りなど課題に感じている中で一緒にお店をやる事は学べる所も多いと思いました。また木場社長とも私も以前からとても仲良くさせて頂いているので、より一層ご一緒したいと思いましたね。
【中尾】恐縮です。山岸さんのお人柄にいつも助けられています。ありがとうございます。
- 山口さんはどんなお気持ちだったのでしょう? -
【山口】「やまぐち」というお店を祇園に構えて10年以上になります。その中で「やまぐち」は引き続き私が店主として店に立ち続けこれからも進化を続けながらも、飲食業界全体、お世話になっている京都、祇園に貢献できる取り組みをしたいとずっと考えていました。そんな時この場所でご縁が繋がり力を合わせて店を始められる事は良い機会だと思いました。私や山岸さんが持っているものと、中尾さん達の若い力がうまく融合すればこの祇園で新しい価値が生まれると確信しています。それぞれができる事を持ち寄って良いお店にしていきたいです。
【中尾】山口さん、山岸さん、木場社長とのご縁が無ければ饗宴は生まれていません。
良いお店にしていきたいと思います。
良いお店にしていきたいと思います。
- 最後に饗宴への想いを聞かせて下さい -
【山岸】料理はやま岸のイズムも入れながら、色々楽しい事をこのお店ではしていきたいと思います。ぜひ遊びにいらして下さい。
【山口】 「やまぐち」は今後もぶれずに大切に守り、真摯に進化を続けて参ります。この饗宴という場所で代表としての山口正の新な一面、そして様々な方とご縁が繋がり、共演できる事を楽しみにしています。
【中尾】 一歩、一歩良いお店を目指してできる事を頑張りたいと思います。
【編集後記】
2023年5月に開業予定の饗宴
日本屈指の人気店の店主である、山岸隆博氏、山口正氏、期待の若手と言われる中尾太一氏
予想しない組み合わせ。イベントではなく新店舗という事でどんなお店になるのか期待を胸に話を伺った
物腰柔らかく、周囲を笑顔にする太陽の様な山岸隆博氏
京都祇園で10年以上に渡り店主として生き抜いてきた風格と知性が漂う山口正氏
若手の驕りは一切感じられず、二人の信頼が納得の人格に惹きこまれた中尾太一氏
ただのコラボレーションではない、同じ志の下世代を越えて作りたい哲学、世界観を感じた
饗宴 -Convivio- 共存する
歴史ある京都祇園の町で、圧巻のワインセラー、カウンターを前に何かが生まれる瞬間に立ち会った高揚感を覚えた
激動と変革を求められる世の中で、注目の新店舗から目が離せない
2023年5月に開業予定の饗宴
日本屈指の人気店の店主である、山岸隆博氏、山口正氏、期待の若手と言われる中尾太一氏
予想しない組み合わせ。イベントではなく新店舗という事でどんなお店になるのか期待を胸に話を伺った
物腰柔らかく、周囲を笑顔にする太陽の様な山岸隆博氏
京都祇園で10年以上に渡り店主として生き抜いてきた風格と知性が漂う山口正氏
若手の驕りは一切感じられず、二人の信頼が納得の人格に惹きこまれた中尾太一氏
ただのコラボレーションではない、同じ志の下世代を越えて作りたい哲学、世界観を感じた
饗宴 -Convivio- 共存する
歴史ある京都祇園の町で、圧巻のワインセラー、カウンターを前に何かが生まれる瞬間に立ち会った高揚感を覚えた
激動と変革を求められる世の中で、注目の新店舗から目が離せない